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金の歴史その1 「金本位制の確立と崩壊」
金は数千年前の昔から、人類を魅了してきました。
金が貨幣として流通し始めたのは紀元前数世紀頃で、ローマ帝国でも金貨が最上位通貨として利用されていました。
しかし、金はそれ自体を貨幣として流通させるには希少性が高すぎて不便なため、19世紀になると政府が保管する金と交換することを保証する「兌換券」を紙幣として発行するという、「金本位制」が始まります。
19世紀末には世界的に金本位制が確立し、各国は自国の紙幣を金と交換することを約束する兌換券として発行したのです。
しかし、そんな金本位制も度重なる戦争による財政難や経済の発達とともに維持が難しくなり、だんだんと綻びが目立つようになってきました。
そして1971年、いわゆる「ニクソンショック」で、米国が自国の通貨を金と交換することを一方的に停止することを宣言し、形の上では細々と続いていた「金本位制」が完全に崩れ去ることになったのです。