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カネ余り現象から来る金(ゴールド)投資ブーム

今世界では、過剰流動性が投資ブームを引き起こしています。
安易なクレジットにより、円などの低金利通貨を借りて、高金利通貨や株、商品などに投資して利ざやを稼ぐヘッジファンドが世界を席巻しています。

ここ数年、世界の株式と金(ゴールド)などのコモディティー価格は同時に上昇してきました。
彼らが持つ「余ったおカネ」は、当然ながらコモディティー投資の一環として金(ゴールド)にも流入しているからです。

これらヘッジファンドの投資手法は短期の利ざや稼ぎがほとんどであり、短期間で金先物の売買を繰り返しています。
ですから、金価格も彼らの売買の影響を受けて短期間で乱高下することがありますが、我々長期投資家はそういう値動きに一喜一憂することなく、ファンダメンタルから見た長期的見通しに基づいて金投資に参加すべきでしょう。

このような背景から、もし株価下落などにより過剰流動性が縮小すれば、金価格もつられてある程度下落すると考えられます。
株のヘッジのために金(ゴールド)を買っていた人は、「こんな筈ではなかった」と裏切られた感じがするかもしれません。

しかし、そのような状況は長くは続かない筈です。
株価の下落は金融不安へとつながり、そういう状況で金(ゴールド)は「資産の避難所」としての価値をますます高めることになるでしょう。

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