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金の歴史その2 「金価格のバブルと崩壊、そして再騰」

金本位制の廃止後、金価格は上昇しました。
70年代のオイルショックによるインフレ、それにソビエトのアフガニスタン侵攻という地政学的不安の高まりが重なって、金価格は1980年にはドル建てで1トロイオンス当たり約880ドル、円建てで1グラムあたり約6500円という高値をつけたのです。

しかし、その後金価格は約20年間に渡って下がり続けました。
特にITバブルたけなわだった1999年から2001年ごろには、誰も金などのコモディティー(商品)には見向きもしなくなり、金価格はドル建て(1トロイオンスあたり)で約250ドル、円建て(1グラムあたり)で約850円という安値をつけるのです。
でもこれは、今となってはまたとない買いのチャンスだったのです。

ITバブルが崩壊し、2001年に9.11事件がおきると、金などのコモディティー(商品)価格はじわりじわりと上昇を開始しました。
そして新興諸国の経済発展と消費拡大によるコモディティーブーム、過剰流動性によるカネ余り現象から来る投資ブーム、米国の財政赤字による金融危機を懸念するドル安、イラク戦争やパレスチナ紛争などによる地政学的不安などが相乗効果を発揮し、金価格を押し上げました。

2006年5月、金価格はドル建てで約730ドル、円建てで約2550円という高値を付けるに至ります。
その後も金価格は不安定な値動きを続けますが、2008年1月、ついにドル建てで史上最高値を更新し、3月には1030ドル(円建てでは1グラム3300円)まで上昇しました。

2008年秋にはリーマンショックにより一時700ドル以下まで下落しましたが、これもまたとない買いのチャンスだったのです。
安値は長続きせず、その後の2年間で金価格は約2倍に上昇、2010年11月にはドル建てで1400ドル、円建てでも3700円を突破しました。
その後も一進一退の底堅い値動きを続けています。

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